
ラウンダーアウトソーシングの費用対効果を最大化する5つのKPI設定法
店頭の陳列状況を改善し、売上を伸ばすために「ラウンダー」の活用を検討している企業は多いでしょう。
しかし、「ラウンダーを導入して、本当に効果が出るのか?」という費用対効果(ROI)に疑問を持つ方もいるかもしれません。
費用対効果を最大化するためには、活動が売上にどう繋がっているかを明確にすることが不可欠です。
そのためには、適切なKPI(重要業績評価指標)を設定し、定期的に効果を測定・分析する必要があります。
この記事では、ラウンダーアウトソーシングで成果を出すための費用対効果を最大化する5つのKPI設定法を解説します。
目次[非表示]
1. 欠品率の改善
設定KPI: 巡回店舗の平均欠品率
店頭での欠品は、販売機会の損失に直結します。ラウンダーの主なミッションの一つは、この欠品を防ぐことです。
費用対効果の考え方:
「欠品率をX%改善することで、売上がY%増加した」というように、欠品率の改善が直接的な売上増加に繋がることを示します。
* 目標設定: 巡回開始前の平均欠品率を測定し、それを基準に何%改善するかを目標に設定します。
* 効果測定: mitorizの報告システム「M2」のようなツールを使って、各店舗の棚前で欠品状況を記録します。これにより、リアルタイムで欠品率の変化を追跡できます。
2. 陳列率の向上
設定KPI: 企画商品の平均陳列率、ゴールデンゾーン陳列率
メーカーが力を入れている商品を確実に目立つ場所に置いてもらうことも、ラウンダーの重要な役割です。
費用対効果の考え方:
「ゴールデンゾーン(顧客の目の高さ)の陳列率を10%高めたところ、該当商品の売上が15%増加した」といった具体的な成果を可視化できます。
* 目標設定: 重点商品の陳列率を巡回開始前の状況と比較して、何%改善させるか目標を立てます。
* 効果測定: ラウンダーが撮影した店頭写真を活用し、企画商品の陳列状況を分析します。M2システムによって指定されたフォーマットで写真をアップロードすることで、データの一元管理が容易になります。
3. 売上の増加
設定KPI: 巡回店舗の特定商品の売上高、カテゴリー売上高
費用対効果を測る上で最も重要な指標です。ただし、売上は外部要因(競合のキャンペーン、天候など)の影響も受けるため、
ラウンダー活動との因果関係をどう証明するかが鍵になります。
費用対効果の考え方:
「ラウンダーが定期巡回する店舗は、巡回しない店舗と比較して、特定商品の売上が平均でXX%高かった」という比較分析を行います。
* 目標設定: ラウンダー巡回開始後の特定期間で、売上目標を設定します。
* 効果測定: POSデータや卸企業からの売上データを活用し、ラウンダーの活動と売上の相関関係を分析します。M2のデータと組み合わせることで、「陳列率の改善が売上増加に繋がった」というストーリーをより説得力を持って提示できます。
4. 販促物の設置率
設定KPI: POP・チラシなどの販促物設置率
店頭の販促物は、消費者の購買意欲を刺激する重要なツールです。しかし、多くの店舗では、多忙な店員が販促物を設置できないケースも少なくありません。
費用対効果の考え方:
「販促物の設置率を80%に引き上げたことで、商品の認知度が向上し、売上増加に貢献した」というように、売上以外の効果も見込めます。
* 目標設定: 設置を依頼した販促物について、どれだけの店舗で設置を実現するか目標を立てます。
* 効果測定: ラウンダーの報告書や写真から、販促物の設置状況を記録し、目標達成度を管理します。
5. 競合情報の収集
設定KPI: 競合商品の価格情報収集数、キャンペーン情報報告数
ラウンダーは、競合他社の動向を店頭で直接観察できる貴重な情報源です。
費用対効果の考え方:
「競合が新たなキャンペーンを始めたことを早期に察知し、対策を講じることで売上減を食い止めた」というように、リスク回避の側面からも費用対効果を評価できます。
* 目標設定: 毎月最低X件の競合情報を報告する、といった目標を立てます。
* 効果測定: M2のような報告システムを利用して、競合情報をフォーマットに沿って記録・蓄積します。これにより、データに基づいたマーケティング戦略を立てることが可能になります。
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まとめ
ラウンダーアウトソーシングの費用対効果を最大化するには、漠然と「売上を上げたい」と考えるのではなく、上記のような具体的なKPIを設定し、その達成度を正確に測定することが不可欠です。
mitorizのラウンダーアウトソーシングサービスでは、これらのKPI設定をサポートし、報告システム「M2」を活用して活動成果を可視化します。これにより、お客様は「ラウンダーの活動がどう売上に繋がっているか」を明確に把握でき、より戦略的なマーケティング活動を展開できます。
ご自身の費用対効果を最大化するために、まずはKPI設定から始めてみませんか?