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アレルギーに関するアンケート調査≪2024年≫-半数以上がアレルギー症状の経験有、アレルギー薬の服用・使用率は83.5%

季節の変わり目に起こる身体の不調の原因に、アレルギーが関係しているかもしれません。
今回は全国のPOB会員3,009人(平均年齢50.7歳)に、「アレルギーに関するアンケート調査」を2024年9月20日~9月21日に実施しました。

アレルギー症状を感じた経験は?

まずは、POB会員に今までアレルギー症状があらわれたことがあるか尋ねました。

半数以上の人がアレルギー症状の経験があったと回答

全体のおおよそ半数が、今までアレルギー症状が出た経験があることがわかりました。男女別で見ると約10ポイント差で女性の方が「症状があった」と回答した比率が高い傾向です。

あらわれるアレルギー症状は?

続けて、どのような症状があらわれるのか尋ねました。

「花粉症(76.3%)」が最も多い

アレルギー症状の経験がある会員の内、最も多く回答された症状は「花粉症(76.3%)」でした。次に「ハウスダスト(27.1%)」、「アレルギー性鼻炎(24.0%)」、「アトピー性皮膚炎(17.4%)」、「食物アレルギー(14.1%)」が続きます。

「花粉症」を除き、女性の方が各アレルギー症状の回答が高いことが見て取れます。中でも「金属アレルギー」は男性より女性の方が12.6Pt高く、アクセサリーを着用する機会が多いためと考えられます。

アレルギー症状が出る季節

次に、アレルギー症状が出る季節について調査しました。

「春92.6%」の次に多いのは「秋(51.2%)」

アレルギー症状があらわれる季節を尋ねると、最も回答されたのは「春(92.6%)」、その次に「秋(51.2%)」が続きました。アレルギーと言えば春の花粉症というイメージが強いですが、秋にもブタクサやヨモギの花粉飛散に注意が必要です。また、ハウスダストの原因となる昆虫の死骸やフンも増える時期のため症状があらわれやすいと言われています。

さらに、身体のどこに症状があらわれるのか調査を行うと、各季節共通して鼻・目の順で回答者数が多い傾向があり、コメントからもその様子を伺い知ることができました。

「春秋の花粉症で鼻水と目が痒くなる、季節の変わり目でアレルギー性鼻炎で鼻水が出る(30代女性)」
「10月ごろからブタクサに反応して鼻がつまりかゆくなる(50代女性)」
「花粉症のほか、寒暖差など季節の変わり目にも鼻水・鼻詰まりの症状が出る(50代男性)」
「花粉症で鼻水が止まらなくなったりくしゃみがでたり、何となく身体がダルくなる。(60代男性)」
「ハウスダストアレルギーなので10月ごろからくしゃみや鼻水が止まらない(40代男性)」

薬の服用・使用状況

アレルギー症状があらわれた際の、薬の服用・使用状況を調査しました。

薬の服用・使用率は83.5%

アレルギー症状があらわれた際の薬の服用・使用状況は83.5%でした。
その内、病院で処方された薬の服用・使用は52.9%で、市販薬は19.6%となりました。どちらも利用していると答えた回答を合わせると、病院で処方された薬の服用・使用は63.8%、市販薬は30.6%の人が利用していることがわかりました。

「花粉が飛び始める前から目薬や飲み薬を服用している。(20代男性)」
「アレルギー症状が出る前から薬を服用する(40代女性)」
「処方してもらったアレルギー薬で、だいぶ症状は抑えられました。(40代女性)」
「肌の市販塗り薬を使用。そこそこ効いたのでそのまま継続した(50代女性)」
「アレルギー性鼻炎用薬を服用して、鼻水やくしゃみやだるさは収まった。(60代男性)」

レシート分析:目薬・鼻炎用薬

アレルギー症状があわられやすい鼻・目に関連し、「目薬・鼻炎用薬」の購買データを分析していきます。

春だけではなく秋にも出現個数が高まる

図表は、ドラッグストアで購入されたレシート1000枚当たりの「目薬・鼻炎用薬」の出現個数と、レシート1枚当たりの商品単価を表しています。
前出のアンケート結果にあった通り、花粉の飛散時期でありアレルギー症状が最も現われると回答された春(2024年2~4月)に出現個数・単価ともに上昇していることがわかります。また、春の次にアレルギー症状が出ると回答された秋(昨年2023年10月)に注目してみると、同様に出現個数が高まっていることが見て取れます。

今年は猛暑で草木の成長が早く花粉の増加が見込まれていることから、今秋以降もより一層ニーズが増大すると予想されるでしょう。

今後も、レシートと消費者アンケートで様々なトレンドを分析していきます。
データに関してご質問等ある方は、お気軽にお問合せください。